忘却の都

忘却の都

すぐ忘れるから書く(^ω^)

大好きな妻だった 感想あらすじ結末

ネタバレあり。

誕生日にサプライズでプレゼントやご馳走を用意してくれるような妻、千香が、末期ガンになった。

余命半年と宣告されたが、半年経っても千香は生きていた。

夫の高橋昴は毎日、献身的に見舞いに行くが、妻は素っ気なく、顔を見ようともせずお使いを頼んだり、愚痴を言う。



昴は 妻はいつ死ぬんだろうと つい思ってしまった。

ある日、友達が来るからケーキを買ってきてと頼まれ、病室に行くと既に来ていた友人と千香が話していた。

千香が昴に辛く当たるのは、嫌なヤツだと思わせて、自分が死んだときにせいせいしたと、未練なく自分の人生を歩んでもらうためだと千香は友人に本音を漏らしていた。

顔を見なかったのは、嘘がバレないためだった。



出て行く友人と入れ替わりに病室に入った昴は、君がそのつもりならと、大嫌いだ、一秒でも早く死んでくれと嘘をつく。

泣き出してまた嘘をつく千香を抱きしめる昴。

ふたりのわだかまりが解けた数日後、千香は亡くなった。



昴は葬式のスタッフに遺影は女性ならと、元気な時の綺麗な写真を薦められるも、病室でふたりで涙し、しかめ面した妻の写真を選んだ。



感想
最初の数ページでオチが分かってしまったけど、分かってても泣けた。

広告で気になって安かったから買ったんだけど、1話だけの短編だった。

でも短編で魅せる漫画は好き。半神みたいな。

ふくよかで美しかった妻がガリガリになって生気が無くなっていたのが悲しかった。

夫は若いから、たぶん新しい妻を迎えるんだろうと思う。そうであって欲しい。