劇団ひとりの同盟小説を映画化。2014年
劇団ひとりは監督であり俳優として出演。
ネタバレあり。
うだつの上がらないマジシャン轟晴夫(大泉洋)は、ある日父が亡くなったことを警察から連絡を受ける。
そこに落ちていた父(劇団ひとり)が若い頃に赤ん坊の自分を抱いていた写真を見つけ、惨めな自分の人生を嘆き、泣いていたところ、雷が落ちて過去にタイムスリップした。
無一文の晴夫は浅草のステージに拾ってもらい、マジシャンをすることになる。そしてそこで出会った女性(柴咲コウ)に惚れる。
しかし、その女性が惚れていたのは父だった。つまり、女性は晴夫の母だった。
若い頃の父と出会い、劇団の支配人から二人でコンビを組めと言われ、マジシャンとして人気が上がっていく。
母は晴夫を妊娠していたが、出産で命と引き換えになるかもしれないと医者から告げられる。
父から自分が浮気をしたために母が出て行ったのだと聞いていた晴夫だったが、真実は出産後に亡くなったのだと知る。
ろくでもない自分のために母が亡くなる必要はないと、父に堕ろせと言うが、母の強い希望もあり、出産することに。
未来が見える晴夫に、子供はどんな風に育つのかと聞かれ、母に語る晴夫。
母は涙していた。
そして出産の日、一人ステージに立つ晴夫。そのまま、現代へ帰ることに。
現代で目覚めると、警察から電話があり、遺骨を返して欲しい、人違いだったと言われる。
父はホームレスになっていて、晴夫に会う為に警察に嘘をついていた。
父と再会した晴夫は、若い頃の父に向かって、「ありがとう」と言った。
感想
同じく劇団ひとりが監督の、柳楽優弥主演で大泉洋も出ている浅草キッドが面白かったから見たけれど、ありきたりに感じてあんまりだった。
笑われるんじゃなく笑いを取るんだというような台詞を支配人が言っており、この頃から浅草キッドを考えていたんだと思われる。
7年前から考えていたと聞いたので、ちょうど時期も合う。
劇団ひとりは浅草に何か思い入れがあるんだろうか。
最後に父がホームレスから若返った姿になるところは、浅草キッドでも同じ手法が取られていたなと思った。
陰日向に咲くは見たことがないから、気になっているから見てみたい。