忘却の都

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すぐ忘れるから書く(^ω^)

不妊治療、やめました。 ふたり暮らしを決めた日 感想あらすじ結末

漫画家の堀田あきおとかよの自伝。ネタバレあり。

結婚式の1ヶ月前、妻のかよは子宮内膜症で緊急入院。

そして退院したと思ったら今度は甲状腺ガンの疑いで大学病院へ。検査結果は良性。



その後、不妊症と診断される。

自然妊娠が無理と言われ、人工授精に切り替えるも失敗。

一度やめたところで自然妊娠。

しかし、かよの中で赤ちゃんが育たなかった。流産。



あきおは持病のアトピーが悪化するも漢方薬で改善。

今度は漢方薬不妊治療するも叶わず、体外受精を勧められるが一回50万と高額なため断念。

そしてKO病院に行くも、威圧的な女医たちと治療に疲れ、とうとう不妊治療をやめた。



海外旅行で様々な事情を持つ人たちと出会い、それぞれ色々抱えているのだと元気を出したかよ。



壮絶。あきおがかよに、可哀想なオレ!と罵るシーンがつらい。
検査も当日の朝にセックスしてから病院で検査を受けなければならない、フーナーテストというハードなものがあった。

不妊治療はお金も時間もかかるし、無理矢理セックスして頑張らないとならないのは相当つらいだろうと思った。

せめて、治療にかかる金額の負担はなくなって欲しい。



相性が悪いと異物とみなし、精子が死ぬと言う話も驚いた。
これが本当の“体の相性”なのかもしれない。

相性といえばあきおが飲んだ漢方薬も、かよには不味く感じられ、当人のあきおには美味しく感じられた話も面白かった。

既に袋詰めされたものではなく、現物を煎じて飲むという。

女医の態度が悪いというのは共通認識らしい。なぜか、キツくて冷たい対応の女医が多く、女医に対していい印象がない。

子供が全てではないし、ここまで頑張っても出来なかったのだからもういいだろうと思った。

健康な体を持っていて、お金もあるのに産まない人は勿体無いと思うけれど。

前の記事の透明なゆりかごのように、欲しくない人には出来てしまうという世の不条理。



面白くて一気見してしまう漫画だった。