ネタバレあり。
廃墟で目覚めた幼い少女。
卵をお腹に入れて運ぶ。
中から鳥が孵ると信じている。
どこかからやってきた青年に卵から何も孵らないと思われ、眠っている間に壊された。
絶望した少女は海へ身投げし、大人の女性へ変身した。
水中で吐き出した泡がたくさんの卵になった。
卵から何かが孵ることはなく。
海から石になったたくさんの人が上がる。
そこには卵を持った少女もいた。
青年はそれを見ていた。
遠ざかる風景。
欠けた惑星が見えた。
ノアの方舟がテーマらしい。
少女はマリア、青年はキリスト。
青年にムカついた。勝手に壊すなよ。
人は希望がなくなるとしぬのだと思った。
生き残りであった少女の希望を奪い、石にした青年の目的は何なのか。
絵が美しかった。
押井守の作品は好きではないけど、この作品は童話のような、好きな世界観だった。
明けましておめでとう。今年もよろしく。