東劇でみた。面白かった。
イギリスの靴会社、ブルックス社の実話を基にしたストーリー。
ネタバレあり。
主人公のチャーリーは紳士靴工場の息子。
跡を継ぐ気はなかったが、父親が亡くなって継ぐことに。
経営状況が悪く、悩んでいたところにドラァグクイーン(女装してパフォーマンスをする男)のローラと出会い、ドラァグクイーン向けのブーツを作る閃きを得る。
自分のやりたいことが分かっていなかったチャーリーと、父親に女装を認めてもらえなかったローラは語り合い、認め合い、赤いロングブーツ、キンキーブーツ(変わった靴の意味)が生まれた。
そしてミラノで勝負することにするが、完璧を目指すチャーリーについていけず、従業員たちが去っていった。
ローラにも女装をなじるような酷い言葉をかけ、ローラも去る。
婚約者のニコラは商売の成功を信じてなく、工場を売れとチャーリーに言う。
しかしチャーリーは工場を続けると伝え、ニコラはもう待てないと去っていった。
外で落ち込むチャーリーに、チャーリーのことが好きな従業員のローレンが声をかけた。
工場に戻ってみると、いつもローラと喧嘩をしていたドンが他の従業員を呼び戻し、ブーツ作りを再開していた。
ドンは女装をしているローラの存在を認められず、ボクシングでローラと勝負をする。父親がプロボクサーだったローラは余裕で勝てる筈だが、わざと負ける。
何故なのかとドンが聞くと、貴方が働きにくくなると思ったからと言う。そして、ありのままを受け入れてと伝える。
その言葉を基に、ドンはチャーリーのこだわりの強さをありのままに受け入れた。
従業員たちに支えられ、ミラノに発つことになったが、ローラは現れない。電話の留守電でローラに謝罪をしたチャーリー。
その頃ローラは父親が入院している介護施設で歌を歌っていた。
愛しているわと父親に伝え、ローラは施設を去った。
チャーリーは誰もモデルがいないため、自らが履きなれないキンキーブーツを履いてステージに立った。
そこへ、ローラとローラの仲間、エンジェルスたちがステージに現れた。
ドンを含めた従業員たちも揃ってキンキーブーツを履いてステージに立ち、歌を歌った。チャーリーはローレンに告白をして結ばれた。
ローレンのキャラがコミカルで笑えるほど面白かった。
ニコラは美人だった。
ローラの迫力がすごい。黒人男性で、女装をしていないときはハンサム。
三浦春馬は白人女性だったからそんなイメージだったけど、黒人のローラがかっこよかった。
三浦春馬の日本版は見てみたかったけれど、もう見れないのが悲しい。
ストーリーは単純で分かりやすいけど感動して涙した。
ローラが父親に歌を送ったところが泣ける。
ローラの登場シーンの歌が一番かっこいい。
もし日本に来日したら生で見てみたいミュージカル。
自分も相手もありのままを受け入れること、という簡単そうでとても難しいことをテーマにした作品だった。
ローラが自分の女装を嫌う父親が肺がんになったのを、そんなに煙たかったかしら?と言ったり、ところどころブラックユーモアが効いていて面白かった。