読み終わった。面白かった。でも思ったより早く終わってしまった。打ち切りだろうか。
巻数にして、たったの7巻で終わってしまった。もっと続いて欲しかった。
暫く休載していたように思うのだが、一気に進んだ。
ネタバレあり。
天人(あまひと)が人間が出産している化け物と知った人間が暴動を起こし、帆秋が扉を開け、真の天人の世界へ傾れ込んだ。
真の天人たちは人間のウイルスによって滅亡。
人間たちは元の人間らしい暮らしを取り戻した。
天沢(あまざわ)は教師になっていた。
柚とは結婚。
博史(ひろふみ)は万智音(まちね)と共に暮らし、帆秋は姿を消した。
天沢は街中で争う人々を見て、退屈な世の中だと思っていた。
そう思っていると、人混みの中に帆秋を見つけた天沢は追いかけるが、追いつくことはできず。
帆秋の「人間は支配には耐えられません。でも自由にも耐えられないでしょう。気をつけてくださいね」という声が聞こえた。
立ち尽くす姿を見た天沢の生徒が、逃げるようにある場所へ向かった。とあるアパートの一室で、天人の赤ん坊を抱き抱えた女性が人々に祈りを捧げれていた。
生徒は「ああ…神様」と手を合わせた。
感想
これは、続編がありそうな予感。
博史は万智音の世話がないと生きていけないだろうから、万智音は長生きしないとならない。
天沢闇落ち。柚と結婚して、世界から天人がいなくなって人々が争っているとはいえ、平和になったのに。
天沢はどこか欠落しているのだと思う。
天人が支配している時には死に怯え、天人がいなくなったら退屈だと感じる。
常に現状に疑問や不満を抱き、大衆とは別の方向へ行ってしまう人間なのだと思った。
作者の今後の作品に期待。