花沢類が静を追いかけてパリへ。
柱の陰から静を見ていたという花沢類につくしがアンタそれでも男なの!?好きならどこまでも追いかけなさいよ!と泣きながら言う。
その後の
「俺、おまえのそういうとこ、すげぇ好きだったよ。俺にはない強さがさ。」
「ガツンときた。このままでいいわけないってさ。」
のところの花沢類がめちゃくちゃかっこいい。
作者の画力が最高潮という感じ。
ありがとうってデコチューするところがマジで王子様。
モスグリーンのセーター、似合うなぁ。
恋するつくしの表情を見て惚れ直す道明寺。
恋してる女ほどモテるというのは本当だと思う。
デートに誘われて本気にしてなかったつくしが道明寺を雪の中、何時間も待たせた。
それでも待っている道明寺。
携帯がない時代ならではのドラマ。
エレベーターに閉じ込められ、雪の中にいたせいで熱を出した道明寺。
朝帰りしたところを写真に撮られて校内に張り出され、道明寺の女ということで周囲の態度が一変し、虐められる生活からチヤホヤされる生活へ。
この時のつくしの心情が素直でいいな。安っぽい漫画だと正義感出してこんなの嘘だ!て言い出しそうだけど、つくしはその生活を幸せに思っている。
リアルだなぁと思った。
いじめられていた生活からそうなったら、嘘だとしても戻りたくないよねー。
その後、ぶりっ子の三条桜子が登場。
この子のことよく覚えてる。整形なんだよね。そんでバレて整形をバカにしてくる奴らに向かってつくしが
〝金で美しさを買って何が悪い!アンタらだってバッグやら時計やら買ってるだろうが!!〟
というようなことを言っていたのが印象的。
今でも整形は色々言われるけど、携帯もなかったこの時代にこういう内容を出したのはすごいと思う。
桜子からネチネチとしたいじめをされていたのに、こうやってかばうのがつくしが主人公たる所以。
桜子と同居している金髪で花沢類に似ているドイツ人のトーマスがどういう関係だったかは忘れた。
つくしを抱いたというが、もちろんそれは嘘。
疑う道明寺につくしが付き合ってもいないのにほっといてよ!!と言うと、しょげてしまう道明寺。
たぶん、前よりもっとつくしに本気になっているのだと思う。
そんでもって道明寺は、ドイツ語、イタリア語、フランス語が話せることが判明。すごすぎる。
あっそうだ、どっかに誤植があった。トーマスにクラブで会ったときかな。
動揺しちゃった…と打ちたかったんだろうけど、道明寺しちゃった…になってる。
どうまで一緒だから間違えたんだな。
蜂を素手で捕まえて潰す道明寺。すごすぎだし針刺さったら危ないよ。
ハエのこととか昔のことを掘り返したりとか、絶妙な遠回しの女の嫌味、そしてそれに気付かないバカな男の描写が秀逸。
トーマスはレストランで音を立てまくって食べたりゲップしたり屁をこいたり最悪。
花沢類とは似ても似つかない。育ちって大事。
大人しくてお嬢様のはずの桜子がジョリアナのお立ち台で腹や足や肩やらを出してミニスカで踊っているところをつくしが発見したところで終わり。