淡々と進む映画。
ペンギンやあざらしもいない南国に仕事で言っている数名の男たちの話。
堺雅人はその中で料理担当。
家族や恋人とは電話のみしか出来ず、限られた食料と、雪から作り出した水で共同生活。
恋人に振られて極寒の中、しんでやる!と外に出たり、頭がおかしくなったのかバターを丸齧りしたりする者が出てくる。
堺雅人には子供がいて、良好な関係。
限られた中でも豪華な料理を作る堺雅人。
ラーメンが食べられないと生きられない人がいて、ラーメンが切れた時に寝れないと訴える。
リーダーがこれを混ぜればラーメンの素を作れるんじゃないかと提案し、作り出す。
そうするとオーロラが見えるという貴重な中でも構わずラーメンを啜る。
喧嘩もしたけれど最後には笑って食卓を囲み、日本へ帰るメンバーたち。
恋人に振られた男は、コールセンターの女性にアタックを続け、帰国して初めて会った。
いつもの日常に戻り、テレビが見れて、水が作り出さなくても使えて、本当に南国に自分は行ってきたのだろうかと思う堺雅人。
遊園地に家族で行き、妻から娘の友達が家に来るから料理を作ってと言われ、おわり。
この映画は、一体何を言いたかったんだろうと思った。
当たり前の日常に感謝しようということか、どこに住んでたって料理は大切なんだということか。
あんな狭くても娯楽もDVDや卓球くらいしかなくて、水も満足に使えなくて、外にでも出られなくて、他人と共同生活してっていうのを経験したら、普通の生活はさぞ幸せに感じるだろうと思った。
車の中で仲間がオナラをして、堺雅人が無言でドアを開けるのが面白かった。閉めて!死んじゃうから!と言われる(笑)
喧嘩のシーンはあっても心が暗くなるようなシーンはなく、堺雅人がいることの安心感、温かさを感じる作品だった。