1976年〜1979年放送。
声優
キャンディ 松島みのり
トム 井上和彦
アニー 小山茉美
オープニングの曲しか知らず、どんな話かも知らなかった。オルガンのイントロがいい。
松島みのりはどろろ、井上和彦はナルト、小山茉美はシリウスの伝説のイメージがある。
松島みのりさんは昨年亡くなられ、残念だった。
トムがずっと一緒かと思ったらまさか第一話で退場するとは思わなかった。
ネタバレあり。
あらすじ
キャンディとアニーは冬の雪の日、ポニーハウスという孤児院の前に捨てられており、シスターと院長のポニー先生に拾われた。
鳴き声に気がついたのは赤ん坊だったトムだった。
やがてキャンディとアニーは10歳になり、トムはひと足先に新しい両親に引き取られることが決まった。
別れの日、自分たちを見つけたのはトムだとポニー先生から聞いたキャンディとアニーは、トムの乗った馬車を追いかけ、見送った。
アニーは自分にもお母さんが欲しいと泣いた。キャンディは自分がアニーのママだと言い、アニーはキャンディのパパだと言った。
アニーはキャンディと別れなければならないのではと不安だった。
感想
ちょっと百合っぽいと思ってしまった。それだけ仲がいい。
アニーはトムを好きなのかと思った。
トムが新しい農夫の父親に殴られたのをキャンディが止めたのはよかったけど、それでもトムは、「大きな手だ、自分もいつかこんな手になるんだ!」と傷つくこともなく、逞しいのがグッときた。
昔は子供は殴って当たり前の教育だったから、この時代では受け入れられた描写だったのだろうか。
今でも口で言ってもわからないなら殴る、という男性はいる。
甘やかして育てるのは本人のためにならないけれど、殴るのがいいのか悪いのかは何ともいえない。
顔を引っ叩かれて、初めて悪いことをしたと気がつく子供もいるんじゃないだろうか。
トムがキャンディに女の子だからと本気の力を出していなくて、キャンディがそれを聞いて泣き出したのが複雑な気持ちになった。
紳士な対応だったのだけど、キャンディからしたらもう友達じゃないような、バカにされたような気持ちになったかもしれない。
70年代終わりに始まり、80年に入る前に終わったアニメだけど、今見ても面白かった。
これより前のどろろがかなり面白かったから、当たり前か。
第一話からハードな内容だけど、胸に残る話だった。
こんな名作が原作者と漫画家の争いごとで再放送もされないのは残念。漫画も絶版。
しかし、原作者に許可なくあれこれ商売したのはよくない。原作者は許せなくても仕方ない。
全115話。昔のアニメの膨大さに驚く。少しずつ見て記録していこうと思う。