アマプラで見た。主人公が沢城みゆき、恋人が諏訪部順一、意地悪な先輩役が上坂すみれと、豪華声優。
ネタバレあり。
あらすじ
子供の頃、クラシックバレエをしていた主人公は、挫折してデブになってしまった。
今の仕事は芸能人のメイクアップアーティスト。
職場の女優は美人だがワガママで、主人公に酷い扱いをしていた。
ある時、新人にハンサムな男性俳優が入社してきた。
男性は主人公の瞳の色が美しいと言った。主人公は男性を好きになる。
タレントが不在のために代わりにテレビに出てくれと言われた主人公は、食べ物を言われた通りに食べたが、ネット上で笑い物にされ、部屋に引きこもるようになった。
実家住みの主人公は親から心配されていたが、部屋から出なかった。
そんな中、人生が変わるという不審なメールが届き、思わずクリックすると、美しくなるというボトルが送られてきた。
同封されていた映像によると、そのボトルを使うことにより、全身整形ができるという。
主人公は顔だけ自分でやってみるが、うまく行かなかった。メールの差出人のところへ行くの、定価よりも安く破格の値段で整形水で美しくすると言った。
広告塔にするためだと。主人公は両親に頼みこみ、2億ウォン(日本円にして約2千万円)を持っていく。
そして芸能人並みの美を手に入れた。
手に入れた美で次々と男を取っ替え引っ替えするが、メイキャップアーティスト時代の意地悪な女優に勝ちたいと思っていた。
そこへ、同僚だった女優のマネージャーの男が主人公だと知らずに芸能界に入らないかと名刺を渡してきた。
少し太ったと感じた主人公はこれで最後と整形水の風呂に入るが、寝ている間にスマホの電池が切れ、体が溶けてしまった。
両親が自分達の肉を削ぎ、主人公に肉付けしてくれたが足りず、醜くなってしまった。
整形してくれた女の元へ行くが、金がないなら帰れと言われる。
それでも縋り、なんとか顔と手のみ美しくしてもらったが、体もとお願いすると厚かましいと言われ、揉み合いになって女を殺してしまう。
女の肉で再び美しくなった主人公は女優になった。
いつの間にか意地悪な女優は芸能界を去っていた。そして、同じく芸能界を去っていたあのハンサムと再会。
親密になり、プロポーズされた主人公は、初めて彼の家へ招かれた。
しかし、彼は女たちを殺し、自分の体の一部にするという、元ブスな女性の犯罪者だった。
性格の悪い姉が美人でチヤホヤされ、自分は賢くてもブスというだけで虐げられてきた経験から美が全てと思った彼だったが、美人はたくさんいる、それなら美人を収集できる完璧な男になろうと思いついたのだった。
そして、マネージャーが金持ちのじいさんと思って連絡を取っていた男は彼だった。
主人公はなんとか部屋から逃げ出すが、過去の自分の幻影を見て捕まった。
女優の先輩もくっつけられていて、主人公の目の前で目を潰された。
そして主人公は美しい目を取られ、男の太ももにくっつけられた。
マネージャーは新たな女に声をかけ、その写真を男に送った。
男は新しい女の唇が気に入り、手に入れてやる、美しくなるのは美しいだろう、と太ももになった主人公にキスをした。
感想
LINE漫画で原作を読んでいて結末を知っていたけど、助かるルートにならないか期待した。でも無理だった。
主人公は他の女を殺してるし、自分を助けるために肉を削ぎ落とした両親に対して、死ぬわけではないんだから肉をよこしてよ!とさらに肉を渡させようとしたドクズだから、同情はできないんだけど、それでも死ぬのは何だか嫌だった。
あのオナベサイコパスの思い通りになって、さらに被害者が増えるのも許せないから。
主人公の両親がとにかくかわいそうだった。あんな大金、老後の資金だったんだろうなとか、年老いてからあんなに痩せては太るの大変だろうと。
チキンばかり食べて、胃もたれする!と言った父も、我慢して食べて、とチキン差し出す母もかわいそうすぎる。
さらに肉を差し出せと言われて泣き出した母。もうつらい。
捕まる前、ブスだから実力があるのにバレエの大会で2位になったんだと泣く主人公に、両親があなたは私たちにとって大切なのよと語りかけるところが泣ける。
両親から愛されていたのにそれに気付けず、周りの評価や対応に押しつぶされてまった主人公が残念。
でもそういう風に追い込んだ周りも酷い。見た目で態度変えすぎ。
韓国は整形大国と言われ、友人にも整形しないの?と聞くと聞いたことがあるが、真偽は定かではない。
もし本当なら本来のその人自身を尊重しない、見た目ばかりを重視する最低な国民性だと思う。
日本人もそういうところがないとは言えないし、外見至上主義は世界共通とも思うけれど。
見た目に捉われすぎてはいけない、できる努力はすること(主人公の場合痩せる)、親は大切にするという教訓になるアニメだった。
一方で、トップに貼った本のような毒親もいるため、難しいところ。