ピッコマで読破。
ピッコマで次の話を購入したらギフト券貰えると出たけど、全部買ってしまったから使うところなかった。
ネタバレあり。
あらすじ
主人公 鞠山雅彦は家族に軽視されるサラリーマン。妻と認知症の母、学生の息子と娘が1人ずつ。
ある日、町内放送が響き渡り、人形たちが開催する突然家族対抗のレクリエーションに強制参加させられた。
街が偽物の街になり、参加家族以外の人々がいなくなり、食糧も消えた。
家族対抗のレクリエーションに勝つと、景品として食料が貰える。しかし、負けると最下位の家族が、誰か1人生贄を差し出さないとならない。
勝ち残った一家族だけが元の世界へ帰れると言う。
しかし、実は過去に主人公たちが犯した罪により人形たちから恨まれており、勝ち残っても元の世界へ帰れないことがわかった。
過去の罪というのは、かつて町に住んでいた男性と、その子供を迫害し、住んでいた小屋に火を放って焼き殺したことだった。
実は子供は父親が床下に隠し生き残っており、レクリエーションにせいらから静香に名前を変えて参加していた。
本人は施設で育ち、記憶を無くしていた。静香が子供の頃に道で拾った人形が、代わりに復讐していた。
最終回ラスト
偽物の町は焼き殺された男性が作っていた小さな箱庭であり、火事で燃えたため、最後も燃えることになるとわかった雅彦は脱出するため、壊れて裂け目が入ったと日記に書いてあった場所を探す。
しかし人形に邪魔され、雅彦は氷にされてしまった。
雅彦が最後に力を振り絞って描いた絵を、静香が人形にし、生き残っていた子供達を助け、子供たちは裂け目から無事元の世界へ脱出した。
それから15年の月日が流れた。
子供達は大人になり、それぞれ結婚して子供ができたり、就職したり、店を営んだりしていた。
雅彦含め、亡くなった人たちは元には戻らなかった。
雅彦の子供が結婚し、娘が生まれ、幸せに暮らしていた。
しかしある日、娘が人形を拾ってきた。
まさかあの人形ではないかと父親が取り上げたが、あの人形ではなかった。安堵する面々。
大人たちが寝静まった後、取り上げられた人形ではない、何かに話しかける娘。
明日の朝から?何をやるの?楽しみ!と話している。
ピンポンパンポーンと、15年前のように町内放送が鳴った。
感想
バッドエンドかよ!後味悪い。
主人公たちが亡くなっただけでしんどいのに。
せめて子供たちはもう解放してあげてよ。
まだ恨んでいるのか?人形のせいらに連れられて静香はどこかへ行ったけど、どこへ行ったのだろうか。まさか天国ではないだろう。
家族の絆を描き、ハッピーエンドになるかと思わせてこの不穏な結末。しんどい。
何もかも夢だったら良かったのに。なんでこの結末にしたんだ。
他のクズ家族は生き返らなくていいし、クズな野本と社長が焼死体になったのはよかったけど、ラーメン屋の御夫婦とか罪もないのに。
すごく面白かっただけに、ラストが残念だった。
オルフェウスの窓といい、最後が納得のいかない漫画ばかり立て続けに読んでいて消化不良だ。
走馬灯株式会社の作者で、あれも面白かった。
人の人生が全てディスクに保存されており、見れるというものなんだけど、子供の頃にディスクを事故で壊されて親にも存在を忘れられ、彷徨うことになってしまった男の話がつらかった。
後味の悪い話にするのが得意で、それが面白い作風なんだろうけど、この話はハッピーエンドがよかったなぁ。
子供の頃のこととはいえ、罪は消えないということか。