ネタバレあり。
最後の5分 全てが覆る。
ずっと気になってた映画。2015年、公開からもう5年も経ったなんて。感想。
最初松田は太っていて、前田のために痩せて上京。
東京で別の女と付き合い始めた松田。
前田との間に子供が出来たが堕させた。
東京での女の両親と食事までして結婚まで行きそうな様子だったが、前田へかけた電話で昔のままの様子が気になり、予約していたホテルに来ているかもしれないと車を飛ばす松田。
前田を見つけ、駆け寄る松田。
しかし太っているときの松田とぶつかってこける。
実は太ったときの松田だと思っていた男は全くの別人で、前田は二股をかけていたのだった。
途中までかなり胸糞な話で、あれだけ前田のことを純粋に思っていたのに子供を堕させるなんてと思っていたら、実は松田は元々イケメンで遊び人だったという。
イニシエーションの意味は通過儀礼。
太ってモテなかった松田が痩せてかっこよくなり、前田をイニシエーションとしたかのようなミスリード。
実際にこういう、責任が出てきたら女を捨てる男はいるだろうと疑うことはなかった。
妊娠して結婚という流れは現実の前田敦子とも重なる。こういう役を演じながら現実でもそうなるところがすごい。
子供を堕ろしたことをもう一人の男には便秘だと言って、あースッキリしたとビールが旨い!と飲む前田には恐れ入る。
ラストで二人の男が鉢合わせ、前田が松田に、たっくん、どうしたの?と言って終わるが修羅場になるんじゃないか。
80年代を舞台にした映画で、エンドロールでは80年代に流行ったものの解説が写真付きで紹介されていた。
妙に古くさいのはそのせいだったのかと納得。
太った男はただの被害者だし、松田も前田も最悪最低の男女だった。
あなたは必ず2回見るというキャッチコピーがついているけれど1回で充分。